防火対策の徹底と実態調査について依頼した

平成20年05月02日 札幌市特殊浴場火災の概要(第4報)

  1. 自動火災報知設備の電源が入っておらず、主音響・地区音響も停止された状態であった。
  2. 建物の階段は屋内階段一つのみであり、これを区画する防火戸が物品の存置により閉鎖していない状態であった。

違反事項(平成19年12月13日立入検査結果)

  1. 消防訓練の未実施
  2. 避難管理の不備(各階の防火戸と床の間に置かれている物品の存置)
  3. 防火対象物定期点検未報告
  4. 自動火災報知設備の不備(受信機の型式失効)
  5. 避難器具の不備(緩降機の型式失効、一動作不適合)
  6. 消防用設備等点検未報告

消防庁の対応
5月2日(金)

  1. 都道府県消防防災主管部長等あてに消防庁予防課長から「性風俗関連特殊営業をむ店舗等に係る防火対策の徹底及び実態調査について」(平成20年5月2日付け消予第110号)を通知し、防火対策の徹底と実態調査について依頼したところ。

風俗店火災で全国実態調査へ

  1. 総務省消防庁は、全国に二千数百か所ある風俗店を対象に、同じような問題がないか立ち入り検査などを行って実態を調べるよう、全国の消防本部に指示しました。
  2. 風俗店には、入っている建物の規模によって火災報知機や避難器具、スプリンクラーなどの設置が義務づけられており、総務省消防庁はこうした設備があるかどうか調べたうえで、問題があれば改善を指導するよう求めています。
  3. 特に建物の中に1つしか階段がない場合には、煙が上の階に広がりやすく、危険性が格段に高まるとして、すぐに改善させるよう求める方針です。