杉の羽目板は薬品処理が不十分で

中津市教育福祉センター 天井が耐火基準以下 6月に工事、1カ月休館

  1. 中津市教育福祉センターの天井の一部に使われている準不燃材料が国の耐火基準を満たしていないことが22日、分かった。
  2. 6月に1カ月間休館し、材料を製造、販売した中本造林(広島県)が約800万円をかけて張り替え工事を行う。
  3. センターは2006年12月の開所直後にも消防法で義務付けられた非常時用電源を設置していないことが発覚しており、施設の不備は2度目。
  4. 社会福祉課は「市民に2回も迷惑をかけることになり、申し訳ない」と話している。
  5. 同課によると、センターは建築基準法が定める集会場に当たり、面積が広いため、天井の内装に不燃材料か準不燃材料を使うことが義務付けられている。
  6. しかし、中本造林が販売、エントランスホールの天井に使った杉の羽目板は薬品処理が不十分で、耐火基準を満たしていなかった。
  7. 同社は昨年12月、建材の耐火性能偽装が相次いだことを受けて自社製品を自主調査。その結果、基準を満たしていない製品が見つかり、今年1月に市に報告した。
  8. 工事中、センター内に事務局を置く市社会福祉協議会などは業務を続けるが、市民が利用する貸部屋などは行わない。
  9. センターはオープン直後、屋内消火栓の非常時用電源が設置されていないことが発覚。07年3月に追加整備した。

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