5棟のうち3棟で建築基準法上の耐震基準を満たしていなかった

横浜市内の物件における耐震性不足及び(有)藤建事務所が設計等に関与した物件の調査状況について

  1. 5棟のうち、1棟で保有水平耐力比(Qu/Qun)の最小値が1.0を下回っています(0.85)。
  2. 5棟のうち、3棟4部材で許容応力度計算の基準を満たしていません。

asahi.com:3棟で耐震基準満たさず 遠藤建築士の構造計算偽装問題 - 社会

  1. 横浜市は14日、同市西区で建設中だったマンションの構造を再計算した結果、5棟のうち3棟で建築基準法上の耐震基準を満たしていなかったと発表した。
  2. 国土交通省によると、遠藤建築士が構造設計を担当した全国104物件のうち、構造計算書に偽造があるもので耐震強度不足が判明したのは初めて。
  3. 市によると、建設予定だった5棟(地上9階、地下1階の99戸)のうち1棟で、耐震強度を示す保有水平耐力比が基準の1を下回る0.85となったほか、3棟の柱やはりなど部材でも基準を下回った。震度6強で崩壊する可能性があるほか、5強で柱に大きなひびが入るなどの被害が出る恐れがあるという。
  4. 市は、建築主などに通知し、建築確認処分を失効させる方針。

「遠藤氏物件」耐震強度85%|神奈川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

  1. 遠藤孝・1級建築士(埼玉県八潮市)による耐震強度偽装問題で、横浜市は14日、同市西区の分譲マンション「グランドメゾン横濱紅葉坂」(工事中止)の耐震強度が基準の85%であると発表した。
  2. 遠藤建築士は、他にも県内の数件で構造計算書の改ざんをほのめかしており、担当者は「ほかに強度不足がなければいいが」と顔を曇らせた。
  3. 同市の検証結果によると、5棟のうち、1棟の1階部分の強度が85%しかなく、このまま完成していれば、震度6強以上の地震で倒壊の恐れがあった。
  4. マンションは基礎工事の段階で中止されており、いまだに工事再開のめどは立っていない。
  5. 同マンションは、今年6月に指定確認検査機関「東日本住宅評価センター」(鶴見区)により建築確認が下ろされた。元1級建築士姉歯秀次被告(50)(上告)による耐震偽装発覚後の改ざんで、市の担当者は「姉歯事件があれだけ騒ぎになったのに、その後に改ざんするとは、何を考えているのか」と厳しく批判した。
  6. 一方、遠藤建築士に構造計算を丸投げしていた元請けの「構造計画研究所」(東京都中野区)は、「再発防止のため丸投げを禁止した」とコメントした。
  7. 県内で遠藤建築士が関与した物件は、今回の物件のほか、横浜、川崎、相模原、厚木、平塚、海老名の6市で計15件あり、各自治体で調査を進めている。