「その方法は正しいのか」

NHK首都圏ニュース
鉄筋不足 周辺住民の説明会
千葉県市川市に建設中の高層マンションの鉄筋が不足していた問題で、周辺の住民を対象にした初めての説明会が開かれ、住民からは補修工事の方法などに対して不安を訴える声が出されました。
この問題は、JR市川駅の南側に建設中の45階建ての高層マンション、「ザタワーズエストプレミアレジデンス」で、必要な鉄筋が100本以上不足していることがわかったものです。
この問題を巡って8日、地元の自治会から要望が出されていた説明会が初めて行われ、地域の集会場には商店の経営者や住民ら40人余りが出席しました。
説明会では工事を請け負った大手建設会社の清水建設などが、「ご心配をおかけして申し訳ございません」と陳謝した上で「このマンションの耐震性は、もともと基準の2割強く設計されていることから安全性に問題はない」として倒壊の恐れがない事などを説明しました。
しかし説明会では建設会社側が説明した、いったん作った柱を削って中の鉄筋を増やすという補修工事の方法に対して住民から「その方法は正しいのか」という不安の声が出されました。
出席した女性は、「いつもマンションを不安に思い見上げてる。広く情報を公開してとにかく安全に建設を進めて欲しい」と話していました。
清水建設では、来年2月から補修工事などを始めさ来年1月の完成を目指したいとしています。