勾配屋根に加わる水平方向の力を考慮しないなど

藤建事務所が構造設計を手がけた鳥取県施設、積雪時の耐力不足が判明|ケンプラッツ

  1. 同施設は1999年に完成した。構造設計は、構造計画研究所(東京・中野)が元請け設計者の環境デザイン研究所(東京・港)から委託され、藤建事務所に再委託した。
  2. 構造計算書の偽造が認められず、積雪時以外の構造耐力は建基法に適合していた
  3. 積雪時の構造耐力の再調査を続けて、このほど耐力不足という結論を出した。どの程度の不足かを示す数値は明らかにしていない。
  4. 積雪時の構造耐力が不足した原因について、鳥取県管財課営繕室の宮脇儀裕氏は、「勾配屋根に加わる水平方向の力を考慮しないなど、構造計算に不十分なところがあった。偽造ではない」
  5. 県は補強工法のイメージも発表したが、実際にどう補強するかは、環境デザイン研究所と相談して決める。その間の「こどもの国」は、積雪がない限り使用を継続する。