日本の建築業界にBIMはいつ導入されるのか

イエイリ建設ITラボ

  1. 3次元によって建物のヴァーチャル・モデルを作り、図面作成や構造計算を行うだけでなく、建物の断熱性能や消費エネルギーをヴァーチャルに解析し、着工前に完成後のエネルギー消費やライフサイクル全体のCO2排出量まで検討していこうとしています
  2. 3次元入力CAD設計の一番の特徴は、平面図、立面図、断面図が連動し、常に整合性がとれていること
  3. CAD図面上の壁やドアなどの部材に、「属性情報」をつけることができ、この情報をもとに部材の数量を集計して建具表や仕上げ表などを自動的に作ることもできます
  4. 米国の建設業界でも、意匠設計、構造設計、設備設計の図面の整合性は完全にはとれておらず、部材の干渉などが現場で起こっていました
  5. 部材間の干渉を着工前に確認する、建築、電気、設備などの図を1枚の図面に描く「総合図」というものがあります
  6. 総合図は、各図面を重ねていく方法で作ります
  7. 2次元図面ベースですが、このシステムは非常に有効に働いているので、実務者は特に2次元図面でも部材干渉を事前に防ぐことができています
  8. 3次元CADやそれに対応する解析ソフトがそろってきて、「使えるな」ということが本当にわかれば、日本の設計者は一気に3次元入力CAD設計を導入するでしょう